マークエステル スキャルシャフィキ - 公式サイト
45年前の来日を機に日本神話に興味を抱いて「古事記」の世界を描き続けているフランス人画家、マークエステルさん(71)の作品展「日本神話展」が2015年2月3日、九州国立博物館(太宰府市)で開幕しました。3月14日に福岡市である舞台「ドラマティック古事記」のプレイベントとして、九州経済フォーラムなどが主催。2月13日まで。西日本新聞が報じています。画像は、マークエステルさんの公式サイトより。

マークエステル、本名マーク・アントワーヌ・スキャルシャフィキ。この方そのものが800年続く名門の出身です。スキャルシャフィキ家の起源は祖先がドイツからイタリアのジェノバに移り住んだ12世紀の初頭にさかのぼり、同世紀半ばにローマ法皇から貴族に列せられたと言います。

そんなマークエステルさんは、1970年、大阪万国博を訪れ初訪日。京都の清水寺で和紙に描かれた水墨画の滲み技法に魅せられ、外交官だった将来を断ち、芸術の道に入ります。カンバスに油絵で滲みの効果を出そうと決意したと言います。

80年代から90年代にかけて、日本でも古典などを開き、「色彩の詩人」と呼ばれるほど、初志の滲み効果を自分のものにしていきます。そして、1994年、原点の京都で、京都文化博物館においてイザナギイザナミを題材にした屏風画「伊邪那岐、伊邪那美、日本の誕生」(172cm×400cm)を展示、日本神話の世界に入っていきます。

1996年、ブロンズ像作品「天照大御神」(アマテラス)を伊勢の神宮に奉納します。これ以降、作品を神社に奉納する、という、マークエステルさん独自の活動が始まり、現在までに132社。直近では、今回の絵画展開幕前日の2日に、太宰府市の竈門神社に奉納したそうです。

現在、この滲み効果を活かした手法が、絵画の世界にとどまらず、創作舞台にまで広がっています。それが「ドラマティック古事記」です。1月に宮崎県で行われた公演でも大好評だった「ドラマティック古事記」に、マークエステルさんも協力しており、今回、3月の福岡公演につながっていきます。