土師ニサンザイ古墳 - Wikipedia
百舌鳥古墳群にある5世紀後半の築造とみられる前方後円墳・土師ニサンザイ古墳(大阪府・堺市)の発掘調査で、貴人の日傘である「蓋(きぬがさ)」を模した木製埴輪の上部に立てられた「立ち飾り」が出土しました。堺市が2015年1月30日発表しました。国内での同様の立ち飾りの出土は例がないといいます。朝日新聞が報じています。写真は土師ニサンザイ古墳(出典:Wikipedia)。

土師ニサンザイ古墳は、宮内庁により「東百舌鳥陵墓参考地」(被葬候補者:第十八代反正天皇、しかし被葬はされておらず空陵)として陵墓参考地に治定されています。墳丘は3段構築で全長は約290メートル、日本第8位に超大型古墳です。

今回の調査で、全長が300メートルに上方修正されるようで、そうなると第7位に浮上します。

各地にニサンザイ古墳はありますが、世界遺産への登録を進めている百舌鳥・古市古墳群のリストにおいては、「ニサンザイ古墳(にさんざいこふん)」として設定されているので、今後は単にニサンザイ古墳といえば、この土師ニサンザイ古墳を指すことになるかもしれません。

出土した木製品を検証した結果、「立ち飾り」と推定。長さ約79センチ、幅約14センチ、厚さ約1センチで、切り込みと透かしが入り、文様が刻まれていたと言います。土製の蓋形埴輪とともに、墳丘上に並べられていたと考えられるようです。

全国に例がない出土のため、まだまだ推測の域を出ませんが、報道では、一瀬和夫・京都橘大学文学部教授がコメントしており、「これ以降に造られた古墳の築造方法や副葬品の簡素化のモデルとなった可能性がある」としており、今回の「立ち飾り」がその中でどのような役割を担ったのか注目されるところです。

現地説明会は行われないようです。