・所在地:島根県松江市大草町
・経緯度:北緯35度42分62.59秒 東経133度09分02.76秒

・時 期:6世紀後半
・時 代:古墳時代後期
・形 状:前方後方墳
・特 徴:-
・指 定:国の史跡

【概要】
南側の2号墳および5基の小規模な古墳からなる岡田山古墳という古墳群を構成する前方後方墳。6世紀後半の築造と見られ、全長約24メートル。同古墳群は岡田山古墳群とも。国の史跡で、「八雲立つ風土記の丘」として整備されている。

大正4年(1915年)に発掘。内部構造は全長5.6メートル・高さ2.2メートルの片袖形横穴式石室に凝灰岩による組合式の家形石棺を置く。「長宜子孫」の銘を有する内行花文鏡・環頭大刀・円頭大刀・圭頭大刀・銀環・金銅丸玉・轡・鞍金具・雲珠・辻金具・鈴・須恵器などが出土。

特に円頭大刀は昭和58年(1983年)になってX線撮影の結果、刀身に「各田卩臣」(額田部臣)の銀象嵌銘があることが確認された(岡田山一号墳出土大刀)。出土品は昭和60年(1985年)に一括して重要文化財に指定される。

銀象嵌の銘文は、現在確認される部分が12文字だけであり、「各田卩臣」(額田部臣)の他数文字が確認できるだけで、他は解読不能もしくは困難で文章の全容を解読するには至っていない。

氏の記載としては隅田八幡神社人物画像鏡の次に古く、部姓の記載された事物としては日本最古にあたる。

【関連サイト】
岡田山古墳 - Wikipedia