・所在地:千葉県山武市松尾町大堤482

・時 期:6世紀末~7世紀初頭
・時 代:古墳時代後期
・形 状:前方後円墳
・特 徴:-
・指 定:県史跡

【概要】
千葉県の史跡。大堤古墳群を構成する、前方部を南側に向け後円部を北側に向けた墳丘長115メートルの前方後円墳。前方部最大幅53メートル、くびれ幅約47メートル、後円部径60メートル、墳丘の高さは前方部約10メートル、後円部は約12メートル。

墳丘の周りを盾形に巡る三重の周溝を持ち、周溝を含めた規模は全長174メートルで、前方部側最大幅104メートル、後円部側最大幅113メートル。

三重の周濠は全国的にも珍しく、福岡県久留米市の御塚古墳、同うきは市の月岡古墳、埼玉県行田市の鉄砲山古墳など数例しかない。

出土遺物には、頭椎大刀、圭頭大刀、刀身、金銅製刀子鞘片、多数の鉄鏃、金銅製の耳環、水晶製切子玉、ヒスイ製の勾玉、多数のガラス玉・小玉。

前室・奥室を設けた複室構造を持ち、奥室の北側北壁に接して石棺を設けた特異な横穴式石室。後円部墳頂から南東側に設けられ開口部を南に向けた埋葬施設の全長は約9メートル、奥室の奥壁には朱が塗られていた。

大型の古墳にもかかわらず埴輪を持たず、終末期の前方後円墳とされ、前方部方向が南方向に位置することなども特徴的。

【関連サイト】
大堤権現塚古墳 - Wikipedia