出雲王卑弥呼―倭人伝の真相
・刊行:1988/5
・著者:毛利康二
・出版:彩流社

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『魏志倭人伝』成立の比較考証と「倭国への行程」の厳密な再検討を通して、諸説の誤りを指摘、卑弥呼=男性論、国名「邪馬壱国」の根拠を示すとともに魏への遣使と「景初三年」銘銅鏡出土を手がかりに、卑弥呼=大国主命(オオクニヌシ)説を展開する。

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女王・卑弥呼を女としてとらえない、自身でも明言している通り、橘良平以来の視点。卑弥呼の基準として次の二つを提示。

・親魏倭王という称号を与えられていることから考えてみて、倭国王たるにふさわしい神話・伝承が存在していること

・外国との交流に関する神話・伝承があるということ

そうした角度で見ると、捜索範囲を男性にまで広げて考えなければ該当する人物がいない、とする。