上野三碑―古代史を語る東国の石碑 (日本の遺跡)
・刊行:2009/4
・著者:松田猛
・出版:同成社

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これまで主に文献史学的手法により研究されてきた上野三碑(群馬県 高崎市)―多胡碑(吉井町)・山ノ上碑(山名町)・金井沢碑(山名町)―について、考古資料を通して分析することにより、上野国内の建郡の様相や「郷」・「里」の所在地の比定、さらには古代の東国と畿内の関係を捉えなおす。

1 三碑の所在と七・八世紀の上野地域

2 山ノ上碑―ミヤケにかかわる古墳の墓誌
・山ノ上碑の建立と佐野三家
山ノ上古墳と古代寺院
・放光寺は山王廃寺

3 多胡碑―建郡の記念碑
・多胡碑の内容とその文字
・多胡建郡とその郷
・山部郷と山部
・片岡郡多胡郷

4 金井沢碑―知識結縁の碑
・金井沢碑と三家の系譜
・上野国西部の氏族

5 片岡郡若田郷周辺のミヤケ
・片岡郡の郷と遺跡
・観音塚古墳とミヤケ

6 上野三碑の評価と今後の課題