寺野東遺跡―環状盛土をもつ関東の縄文集落 (日本の遺跡)
・刊行:2007/9
・著者:江原英、初山孝行
・出版:同成社

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寺野東遺跡(栃木県・小山市)。「祭祀的なスタジアム」といったイメージで捉えられてきた環状盛土遺構や、集落の谷部分に多数作られた大規模な木組み遺構などについて、長年発掘に携わってきた著者らが最新のデータからその実際を詳細に解説する。

1 寺野東遺跡の概要
・発掘の経緯
・保存にいたる経緯
・地理的歴史的環境

2 縄文時代にかかわる調査の成果
・時期区分からみた概要
・中期までの遺構概要
・後期以降の遺構
・土坑について

3 環状盛土遺構の調査
・調査の経過と全体の概要
・南盛土ブロック
・西盛土ブロック
・北西・北盛土ブロックの調査
・盛土範囲外の遺構
・削平部の遺構と遺物
・環状盛土遺構出土遺物の特徴

4 谷部の調査
・谷部の概要
・「水場の遺構」SX017
・C5区の遺構
・C8区の遺構
・C9区とその周辺
・谷部の遺物
・谷部遺構群の語るもの

5 集落の変遷―中期~後晩期のまとめ
・中期の集落
・後期の集落
・晩期の集落

6 寺野東遺跡の研究と環状盛土遺構について
・北関東の縄文後晩期研究
・環状盛土遺構の類例
・環状盛土遺構の研究現状

7 領域研究と寺野東遺跡
・周辺の遺跡
・寺野東遺跡の特性

8 課題と遺跡の現状
・残された問題
・遺跡案内