橋牟礼川遺跡―火山灰に埋もれた隼人の古代集落 (日本の遺跡)
・刊行:2009/11
・著者:鎌田洋昭、渡部徹也、中摩浩太郎
・出版:同成社

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橋牟礼川遺跡、鹿児島県指宿市内に所在する縄文~古代の集落遺跡で、大正時代、重層的に堆積する火山灰により縄文土器が弥生土器より古いことを初めて証明した。

近年の調査では史料に残る開聞岳の噴火(874年)の火山灰層を確定し、往時の生活や災害の様相を克明に伝える遺跡として注目される。

1 橋牟礼川遺跡の発見
・温泉と火山のまち「指宿」
・遺跡発見の背景
・遺跡発見の立て役者たち
・考古学少年

2 濱田耕作らの調査―東洋のポンペイあるいはサントリン
・濱田耕作登場
・国府遺跡の調査
・濱田耕作、橋牟礼川遺跡を掘る
・濱田の結論とその先見性

3 薩摩富士開聞岳の履歴
・薩摩富士の特徴
・開聞岳の噴出物
・橋牟礼川遺跡を覆ったテフラ

4 橋牟礼川遺跡の語る縄文・弥生時代
・調査の履歴
・深すぎる縄文時代
・弥生時代の橋牟礼川遺跡

5 隼人の祖先たち―古墳時代の暮らし
・南九州の墓
・古墳の空白地帯
・集落調査でわかったこと
・弥次ヶ湯古墳

6 隼人登場以後の世界
・隼人が生きた時代―橋牟礼川遺跡第6層
・隼人とは何なのか?
・橋牟礼川遺跡と古代隼人
・止まった時間

7 橋牟礼川遺跡の現在と未来
・平成の追加指定
・時と遊ぶ館
・これからの橋牟礼川遺跡