侍塚古墳と那須国造碑―下野の前方後方墳と古代石碑 (日本の遺跡)
・刊行:2007/12
・著者:眞保昌弘
・出版:同成社

・『侍塚古墳と那須国造碑―下野の前方後方墳と古代石碑 (日本の遺跡)』をアマゾンで購入

江戸元禄期、水戸光圀(黄門様)は、那須国造碑に記された人物の墓が侍塚古墳(上侍塚古墳下侍塚古墳など侍塚古墳群。いずれも栃木県・大田原市)であると考え、日本で初めての本格的な学術調査を行う。

本書では、現代の最新データに基づき、当時の発掘成果を再評価しつつその実像に迫る。

1 那須の歴史と文化
・地理的にみる那須の位置
・那須地域の歴史的特質

2 近世における侍塚古墳と那須国造碑の調査
・水戸光圀その人となり
・国造碑の発見と碑文の解読
・発掘の目的と調査経過
・文化財の保護意識と他藩への影響

3 記録からみた侍塚古墳
・『湯津神村車塚御修理』の侍塚古墳
・「車塚」か「侍塚」か
・侍塚の出土品
・考古学的な位置づけ

4 侍塚古墳の出現―那須の前方後方墳が語るもの―
・古墳からみた「那須」と「下毛野」
・前方後方墳と那須
・那須の前期古墳
・古墳の時期と築造順序
・那須の前期古墳の意義

5 那須国造碑―渡来の文化と古代那須―
・那須国造碑の輪郭
・碑文解読に挑んだ人びと
・国造碑からみた建立の背景
・下毛野国と渡来人配置の背景
・国造碑建立の意義
・国造碑建立前後の那須の様相
・那須国造碑の歴史学的評価

6 現在までの保護の状況
・史跡保護の道程
・史跡の現在