・所在地:京都府京田辺市松井向山・上西浦
・経緯度:北緯34度84分28.36秒 東経135度72分97.23秒

・時 期:6世紀~7世紀
・時 代:古墳時代後期-飛鳥時代
・形 状:横穴群
・特 徴:-
・指 定:-

【概要】
田辺丘陵から男山丘陵へと続く丘陵支脈斜面に構築された横穴群。

その存在は古くから周知されており、分布・測量調査が行われてきた。付近には西に500メートル離れた丘陵斜面に女谷・荒坂横穴群が展開し、さらにその北西には美濃山横穴群、狐谷横穴群が展開している。

また、当遺跡内の北側には弥生時代の遺物散布地である向山遺跡が、丘陵支脈の北端部には天神社古墳群が所在している。

新名神高速道路整備事業に伴い、平成23年度に第一次調査を行っており、横穴の埋没に伴うと判断される土色の変化と須恵器など出土遺物を確認している。

2015年1月、70基の調査が行われ、副葬品に武具がほとんどないことから、豪族などの支配者層ではなく、農業に携わる有力者が葬られた集団墓地の可能性が発表された。全体で横穴墓300-400基あると推定されている。

【関連サイト】
京都府埋蔵文化財情報 第121号 2013年8月(PDF)

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平成26年度 現地説明会資料等 - 京都府埋蔵文化財調査研究センター