・所在地:山梨県甲斐市大下条金の尾
・経緯度:北緯35度67分35.83秒 東経138度52分17.51秒

・時 期:3世紀
・時 代:弥生時代後期
・形 状:集落
・特 徴:-
・指 定:-

【概要】
かねのお いせき。縄文時代前期末から縄文中期と、弥生時代後期の集落と墓域を含む集落遺跡。

縄文前期末・中期の住居跡や土坑、弥生後期の住居跡や方形・円形周溝墓、古墳時代前期・後期、平安時代の住居跡などが検出されており、特に弥生後期の集落としては山梨県内最大級のもので、多彩な出土遺物を伴っているため注目されている。

金の尾遺跡は1977年(昭和52年)に中央自動車道の建設計画に際して発見され、1987年の第一次調査以来、発掘調査が断続的に実施されている。

周辺は旧敷島町域南部の住宅地であるため、いずれも宅地造成など開発に際して行われた緊急調査で、調査区域は隣接したものではない。

弥生時代の遺構では竪穴住居跡33棟、方形周溝墓26基、壺棺や土坑、溝跡のほか、一部には環濠が存在する。住居跡は地床炉や埋甕炉などを伴い、そのうち25%が焼失家屋で炭化した柱や垂木材、草などの屋根材や焼土や炭化米などが検出されている。

第5次調査では壺棺が出土しており、これは正位で蓋のされた状態で出土し、県内ではじめての出土事例となった。6次調査では環濠遺構が確認されている。

【関連サイト】
金の尾遺跡 - Wikipedia