卑弥呼の正体―ついにそれが明かされた!
・刊行:1999/8
・著者:遠山美都男
・出版:洋泉社

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邪馬台国の所在地論争より、こちらの方が重要だ!

卑弥呼の名称に隠された秘密、人々の前に姿を現さなかった本当の理由、『魏志』倭人伝の著者・陳寿の大誤解など、卑弥呼と邪馬台国の実像に新しい光をあてる「遠山古代史」の最新成果。

新装改訂版に『新版 卑弥呼誕生 (歴史新書y) 』などがある。

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管理人了(卑弥呼誕生)
魏志倭人伝に対する資料批判は正解だと思う。方角、距離に誤りがある、と考えるよりは、全体としてどうなのか、と考える方が重要。

そして卑弥呼機関説。それだけであればあり得る話ではあるが、前方後円墳前夜に必要だった巫女、というのはどうか。

また、全体的にどうもしっくりこないと思うのは、さすがに魏志倭人伝であれだけ卑弥呼に言及しているにもかかわらず、卑弥呼が王ではない、という点。男弟が真の倭国王説。中華思想の男尊女卑などを根拠に挙げてはいるが。

魏志倭人伝を疑うのはよいが、どこまで何を疑うのか、なぜ卑弥呼が王であってはならないのか、という点があまりよく分からなかった。

邪馬台国所在論には懐疑的だが、卑弥呼の正体を探る手前、必然的に所在論に踏み込み、結果的に邪馬台国畿内説を唱える形になっている。