久米歌と久米
・刊行:1997/6
・著者:ネリー・ナウマン、(翻訳)檜枝陽一郎
・出版:言叢社

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古事記においては、大久米命をはじめ、たった八篇の「久米歌」とよばれる歌謡の解読を日本の研究者はこれほどに徹底して試みようとはしなかった。

はじめて日本研究にたずさわった時から、何やら秘密めいたものの紡がれる「来目の子等」の詞句に惹かれた著者は、久米歌の精密な逐語訳によって、神武東征と、初期大和政権、久米の民の神話にひそむ古代史上の謎に新たな解明の地平を開く。

アルタイ語学者R・A・ミラーの特別寄稿、他二篇より成る雄渾な日本古代史論・歌謡論の問題作。