邪馬台国と卑弥呼の事典
・刊行:2005/9
・著者:武光誠
・出版:東京堂出版

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謎に包まれた日本史上の離れ島、それが邪馬台国。

なぜ魏と密接なつながりができたのか、誰が卑弥呼を擁立したのか…

忽然と消えた古代王国の謎を解く。気候・生活・文化・風習、そして当時の外交姿勢から導き出される鮮明な邪馬台国の姿。

邪馬台国100話』(1988年)の加筆修正版。

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『後漢書』東夷伝に記された倭国王の帥升の107年朝貢に関する記事について、「初めて倭王と名乗っており、漢字の意味を的確にとらえた上で王者にふさわしい」名を用いているとし、「魏志倭人伝」に記載されている三十の小国の名称に悪字が頻出する中で、「『伊都国』だけが良字を用いている。それゆえ、私は帥升を伊都国の王とみた」とする。

伊都国など朝鮮半島の対岸と筑後川流域の二勢力の争いが、二世紀後半の倭国の戦乱であるとし、「それに勝った筑後川流域の勢力を代表するのが邪馬台国の卑弥呼であるとみている」という。
北部九州における邪馬台国の国々 - 武光誠『邪馬台国と卑弥呼の事典』P43