日本人の正体―大王たちのまほろば
・刊行:2010/6/22
・著者:林順治
・出版:三五館

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「日本人」のアイデンティティを探る、古代史の冒険!

20年ほど前、聖徳太子の実在に疑問をもった一人の古代史研究家がいました。現在では「通説」となってきている、"聖徳太子不在説"を日本で初めて発表した石渡信一郎氏です。

石渡氏は、『日本書紀』における(41人中)30人の天皇の不在を明らかにするなど、古代史解釈に真相という新風を送り込んでいきます。

そんな石渡氏の一連の著作を編集者として担当するとともに、「現場にあたる」ことをモットーに石渡説をさらに進めていったパートナーが、著者・林順治です。

本書では、石渡説をベースとした「倭韓交差王朝説」により、卑弥呼の時代から天武天皇までのおよそ400年間を、一本の線として描き出すことに成功しました。

それは、「日本」の歴史を創出した『日本書紀』編纂者たちと、本書の著者との間での、編集にまつわる心理戦でもありました。『書紀』編纂者らが隠した真実は、1~5に集約されます。

(1)初代天皇は、加羅系王朝を創始した崇神(『書紀』では10代目)である。
(2)王朝は応神天皇(昆支・倭王武)の時代で百済系に交替した。
(3)応神天皇(15代)と継体天皇(26代)は兄弟である。
(4)「聖徳太子」は、蘇我王家を隠すために創られた虚像である。
(5)天武天皇は天智天皇の弟ではなく、兄・古人大兄皇子である。

先の見えない時代ゆえか、われわれのルーツを問おうという気運が高まってきているのを実感しています。

天皇たちの正体を探ることは同時に、「日本人の正体」への"答え"につながり、本書のタイトルの意図もそこにあります。