新潟・越の国に根付いた物部一派、彌彦神社とも深い結び付き
[住所]新潟県柏崎市西山町二田607-2
[電話]0257-47-3414
物部神社(もののべじんじゃ)は新潟県柏崎市西山町二田にある神社。地名を取り、二田物部神社とも。
『延喜式神名帳』にある「物部神社(越後国・三島郡)」に比定される式内社(小社)。越後国二宮。近代社格では県社。
主祭神は二田天物部命(ふたたのあめのもののべのみこと)。
『先代旧事本紀』の「天神本紀」では、ニギハヤヒの天降りに供奉した「天物部等二十五部人」の筆頭に「二田物部」の記載が見える。
また、「天孫本紀」でニギハヤヒの子ウマシマジは「天物部」を率いて逆賊の討伐にあたったという。
ウマシマジその人ともされるが、否定的意見がある。どちらにしろ物部系であることには変わりないが、現在でも二田物部神社の言い方がある通り、越の国に根付いた物部の一派と考えられるか。
社伝(江戸時代の『二田宮伝記』)によれば、御祭神・二田天物部命は天香山命(越後国一宮の彌彦神社の御祭神)に従って越の国に来臨したという。
そして石地(現・柏崎市西山町石地)で天香山命と別れたのち、多岐佐加の二田を献上する者がいたので、その地に居を定めて里を「二田」と称したと伝える。
柏崎市西山町石地には二田彦の伝承が残る御島石部神社がある。また、二田天物部命は二田の土生田(はにゅうだ)の高陵に葬られたという。
本殿と鎌倉時代に作られたという木彫りのこま犬は県の重要文化財に指定されている。現在、こま犬の方は新潟県立歴史博物館に保管されている。
例祭は4月9日(春)・9月14日(秋大祭)の年2回。また特殊神事として、御弓始祭 (2月7日)、栄呂祭(さかえろさい、3月9日)、神幸祭(3月初卯日)、初穂講祭(11月23日)がある。
なお、越後国二宮は他に、小千谷市の魚沼神社を指すこともあるが、あまり有力視はされていない。
【ご利益】
越後開拓の神の一柱
【関連記事】
・神社の創建年代 - 神代から、神武・神功・継体、そして昭和期まで、主な神社を順に並べた
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物部神社(もののべじんじゃ)は新潟県柏崎市西山町二田にある神社。地名を取り、二田物部神社とも。
『延喜式神名帳』にある「物部神社(越後国・三島郡)」に比定される式内社(小社)。越後国二宮。近代社格では県社。
主祭神は二田天物部命(ふたたのあめのもののべのみこと)。
『先代旧事本紀』の「天神本紀」では、ニギハヤヒの天降りに供奉した「天物部等二十五部人」の筆頭に「二田物部」の記載が見える。
また、「天孫本紀」でニギハヤヒの子ウマシマジは「天物部」を率いて逆賊の討伐にあたったという。
ウマシマジその人ともされるが、否定的意見がある。どちらにしろ物部系であることには変わりないが、現在でも二田物部神社の言い方がある通り、越の国に根付いた物部の一派と考えられるか。
社伝(江戸時代の『二田宮伝記』)によれば、御祭神・二田天物部命は天香山命(越後国一宮の彌彦神社の御祭神)に従って越の国に来臨したという。
そして石地(現・柏崎市西山町石地)で天香山命と別れたのち、多岐佐加の二田を献上する者がいたので、その地に居を定めて里を「二田」と称したと伝える。
柏崎市西山町石地には二田彦の伝承が残る御島石部神社がある。また、二田天物部命は二田の土生田(はにゅうだ)の高陵に葬られたという。
本殿と鎌倉時代に作られたという木彫りのこま犬は県の重要文化財に指定されている。現在、こま犬の方は新潟県立歴史博物館に保管されている。
例祭は4月9日(春)・9月14日(秋大祭)の年2回。また特殊神事として、御弓始祭 (2月7日)、栄呂祭(さかえろさい、3月9日)、神幸祭(3月初卯日)、初穂講祭(11月23日)がある。
なお、越後国二宮は他に、小千谷市の魚沼神社を指すこともあるが、あまり有力視はされていない。
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