諏訪の祭祀の発祥地にして、諏訪地方の政治の中心地
[住所]長野県茅野市宮川2030
[電話]266-72-1606

諏訪大社・上社前宮(すわたいしゃ・かみしゃまえみや)は、長野県茅野市にある神社。諏訪大社全体として、『延喜式神名帳』にある「南方刀美神社二座(信濃国・諏方郡)」に比定される式内社(名神大社)。

信濃国一宮。近代社格では官幣大社、現在は神社本庁の別表神社。参拝すれば、御朱印を頂ける。お問い合わせ電話は0266-52-1919。上社本宮の番号だが、上社に関する質問や問い合わせを受け付ける。

諏訪大社は上社(かみしゃ)と下社 (しもしゃ)に分かれており、上社は当宮の他、本宮(ほんみや)が、下社は秋宮(あきみや)、春宮(はるみや)がある。上社と下社の社格に差異はない。

御祭神は上社本宮が建御名方神(たけみなかたのかみ)であるのに対して、本宮はその妻である八坂刀売神(やさかとめのかみ)。

前宮は本宮の南東約2キロメートルの地に鎮座する。諏訪の祭祀の発祥地とされる。境内には水眼川(すいががわ)が流れる。

当地には上社大祝の始祖とされる諏訪有員が初めて大祝に就いて以来、大祝の居館が設けられていた。

大祝は神体と同視(=現人神)されていたことから、その居館は「神殿(ごうどの)」と尊称され、周辺は「神原(ごうばら)」と呼ばれた。

当地では代々の大祝職位式のほか多くの祭事が行われ、摂末社も多く置かれた。大祝は祭政両権を有したことから、当地は諏訪地方の政治の中心地であった。

4月15日には上社として、御頭祭、別名「酉の祭り」「大御立座神事(おおみたてまししんじ)」「大立増之御頭」が行われる。

中世には鹿の体全体が供され、江戸期にも鹿や猪の焼き皮と海草が串に刺さって飾られ、鹿の脳和えなどが供された。現在は剥製。

8月27日にはやはり上社として、御射山祭(みさやまさい)が行われる。中世には年4回八ヶ岳の裾野で巻き狩り祭を行い、御射山祭はその一環だった。現在この祭はずっと小規模になっている。

当社は上社本宮とともに北緯35度58分のライン上にある(正確には当社が北緯35度59分28.08秒、本宮が北緯35度59分53.37秒)が、そのライン上には自身を下したタケミカヅチが鎮座する茨城県鹿嶋市の鹿島神宮(北緯35度58分7.88秒)がある。

つまり、鹿島神宮は当社から見て真東に位置する。また、鹿島神宮などとともに、日本列島を走る中央構造線のライン上に立地する神社の一社でもある。
諏訪大社・上社前宮 - 諏訪の祭祀の発祥地にして、諏訪地方の政治の中心地
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