土器製塩の島・喜兵衛島製塩遺跡と古墳 (シリーズ「遺跡を学ぶ」)
・刊行:2005/8
・著者:近藤義郎
・出版:新泉社

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瀬戸内海の小さな無人島に残された古墳群と浜辺に散乱するおびただしい量の師楽式土器は何を語るのか。

喜兵衛島製塩遺跡(香川県香川郡直島町喜兵衛島)は師楽式(しらくしき)と呼ばれる古墳時代の製塩土器が堆積し、丘陵上には、6世紀から7世紀初期に築かれた古墳が十数基あって、副葬品として土師器(はじき)・須恵器(すえき)・鉄器のほかに、完形に近い製塩土器が出土した。

古墳時代の製塩の仕組みが明らかになり、生産集団の生活をうかがうことができる重要な遺跡として、1979年(昭和54)に国の史跡に指定された。

学生や教員、地元の人びとと共に行なわれた発掘をとおして、古墳を造ったのは貴族でも豪族でもなく、営々と土器で塩を作っていた塩民であったことを描き出す。