女王国の正体: 倭人伝の邪馬壹国は女王国の都だった
・刊行:2014/2/8
・著者:ねたろう
・出版:Amazon

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日本史最大の謎「邪馬台国女王卑弥呼」。卑弥呼の都は畿内か九州か?

魏志倭人伝には、女王の都までの行程が距離と方角付きで記されている。しかし、未だに決着しない。倭人伝に対する解釈が人により異なるからである。研究者が百人いれば百通りの解釈があるといっても過言ではない。

倭人伝の解釈に限り、自説に都合の良い文章のみを取り上げるという「断章取義」が横行している。

倭人伝には、女王国は伊都国の南にあって、その東には海があると書かれている。しかし、卑弥呼の都は海の見えない奈良になったり、南に海がある吉野ヶ里になったりする。

奈良説は、倭人伝には卑弥呼の墓を大いに造ったと書いてあるという理由を挙げるし、吉野ヶ里説は卑弥呼の都は環濠集落で物見櫓があると書かれているという。この有様で正しい解釈が望めるものだろうか。

今こそ文章読解の基本に立ち返るべきである。文章の前後で矛盾がないよう、倭人伝自体を整合的な文章として解釈するのである。伊都国の南にあって東に海の見える場所を探そうではないか。決して不可能ではない。道は「女王国」が照らしてくれている。