親魏倭王
・刊行:2001/9
・著者:大庭脩
・出版:学生社

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卑弥呼への「親魏倭王」の制書は蛮夷へ与える格下げ辞令だった? 古代東アジア情勢から、倭人伝に書かれた真相を解明する。

大庭脩は邪馬台国論争において、『卑弥呼は大和に眠るか―邪馬台国の実像を追って』等も含め、邪馬台国の位置を「畿内」に比定しているとされる。

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本書において、魏志倭人伝についての検証を行うにとどめ、比定地などの見解は述べていない。当時の中国の状況やその史料批判を通じて、東方蛮夷地域に対する地理観にある種の混乱があるのではないか、との示唆。魏志倭人伝の、特に道程や習慣などの記述の信ぴょう性に懐疑的という面では、個人的に同意。