古墳の話 (1959年) (岩波新書)
・刊行:1959/3/20
・著者:小林行雄
・出版:岩波書店

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小林 行雄(こばやし ゆきお、1911年8月18日 - 1989年2月2日)は、日本の考古学者。京都大学名誉教授。文学博士、日本学士院恩賜賞受賞者。

1937年(昭和12年)九州から近畿地方にまで分布する土器に共通した特徴があることに気づき、その土器に「遠賀川式」と名付けた。

小林は、「邪馬台国の所在論について」(『ヒストリア』第四号、昭和27年(1952年)6月)や、「古墳の発生の歴史的意義」(『史林』第38巻第1号、昭和30年(1955年)1月)なども含め、邪馬台国論争において、邪馬台国の位置を「畿内」に比定している。

古墳から発見された銅鏡を総合的に研究し、伝世鏡論や同范鏡論から説き起こした三角縁神獣鏡舶載品説を展開。この説は現在も多くの研究者に受け継がれる。

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