日本古代国家成立史の研究
・刊行:1959/12
・著者:上田正昭
・出版:青木書店

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上田 正昭(うえだ まさあき、昭和2年(1927年)4月29日 - )は日本の歴史学者。兵庫県出身。京都大学名誉教授、大阪女子大学名誉教授、西北大学名誉教授。勲二等瑞宝章。修交勲章崇禮章(韓国から)。

上田正昭は、本書収録の「邪馬台国問題の再検討」(初出は『日本史研究』三十九、昭和33年(1958年)11月)も含め、邪馬台国論争において、邪馬台国の位置を「畿内」に比定している。

直木孝次郎の説とともに、内藤湖南の説の系譜に連なる、いわゆる京都学派と呼ばれる。

邪馬台国の位置論ばかりではなく、国としての性格、いわゆる国家論にも言及した論者として知られている。邪馬台国と統属国との関係が、決してルーズな連合や、単なる部族同盟の関係ではなく、身分と階級とをはらむ支配者集団の統属関係であり、そこには、すでに専制君主制の萌芽的形態が認められる、としている。

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