邪馬台国への道―科学が解いた古代の謎
・刊行:安本美典
・著者:1998/6/30
・出版:梓書院

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安本史学のエッセンス! 「邪馬台国」は、北九州にあった。ご存じ、現代邪馬台国論争の嚆矢、昭和42年(1967年)初版。

「邪馬台国=畿内説」は、古伝承を無視して、はじめて成立する。畿内に邪馬台国があったのならば、古人は、なんのために、神武東征伝承を語らなければならなかったのか。

神武東征伝承は、邪馬台国の東遷を伝えたものだ。『古事記』『日本書紀』の神話伝承を、まったく無視した古代史であってはならない。神話のなかに、史実の核がある。

安本は邪馬台国論争において、邪馬台国の位置を「九州の福岡県甘木市・朝倉郡」、卑弥呼を「アマテラス」に比定しているとされる。

なお、安本は季刊邪馬台国の責任編集者を務める。

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