古事記にも御祭神オオヤマクヒノカミの坐した地として特に記された古社
[住所]京都府京都市西京区嵐山宮町3
[電話]075-871-5016

松尾大社(まつのおたいしゃ)は、京都府京都市西京区にある神社。『延喜式神名帳』にある「松尾神社二座(山城国・葛野郡)」に比定される式内社(名神大社・月次相嘗新嘗)で、二十二社(上七社)の一社。

近代社格では官幣大社、現在の神社本庁の別表神社。洛西総氏神。参拝すれば、御朱印を頂ける。

盆地の西縁をなす標高223メートルの松尾山を背景とし、東の賀茂神社(賀茂別雷神社賀茂御祖神社)とともに「東の厳神、西の猛霊」と並び称され、西の王城鎮護社に位置づけられていた。

御祭神は大山咋神中津島姫命。古事記にもオオヤマクヒノカミが特に「松尾」に坐すと明記されている。

中津島姫命はスサノヲの娘である宗像三女神の一柱イチキシマヒメで、戊辰年(天智天皇7年(668年)?)に胸形(宗像)の中部大神が「松埼日尾/日埼岑」に天降ったという記述がある。

この「松埼日尾」については京都市松ヶ崎説と松尾山頂説とがあり、後者では松尾山頂に残る磐座(御神蹟)の存在が指摘される。

神名帳の他に、『延喜式』巻3「臨時祭」祈雨神祭条に「松尾社二座」とあり、祈雨神祭85座に含まれる。

「相生の松」は、雌雄根を同じくした古木で、夫婦和合・恋愛成就の象徴と親しまれている。京都のパワースポットの一つ。

社殿背後には、「亀の井」(かめのい)と称される松尾山からの湧水の泉がある。この亀の井の水を酒に混ぜると腐敗しないといい、醸造家がこれを持ち帰って混ぜるという風習が現在も残っている。

当社が酒の神として信仰されるのはこの亀の井に由来する。 当社に限らず、酒造に関わる神は多いが、特に当社は、大神神社梅宮大社とともに、日本三大酒神神社ともされる。

境外摂社に、「葛野坐月読神社(山城国・葛野郡)」に比定される式内社(名神大社)の月読社があり、同社や櫟谷社、宗像社、三宮社、衣手社、四大神社など松尾七社、松尾三社と呼ばれる摂末社がある。

境外社に御旅所として、衣手神社三宮神社などがある。他に境外末社として、綱敷行衛天満宮などがある。

このうち、四大神社の御祭神は、春若年神(はるわかとしのかみ)、夏高津日神(なつたかつひのかみ)、秋比売神(あきひめのかみ)、冬年神(ふゆとしのかみ)で、伏見稲荷大社の御祭神の一柱である四大神(しのおおかみ)のことだという。

本社御祭神の大山咋神から見ると、弟羽山戸神の子たち、甥っ子姪っ子になる。

当社と伏見稲荷大社、京を代表する二つ神社がいずれも秦氏と関係が強い神社となる。

9月第1日曜日の八朔祭において、国の重要無形民俗文化財に指定されている「京都の六斎念仏」が奉納される。

京都五社めぐりの一社で、白虎に擬せられる。

【ご利益】
醸造、開拓、治水、土木、建築、商業、文化、寿命、交通、安産(公式HP
松尾大社 - 古事記にも御祭神オオヤマクヒノカミの坐した地として特に記された古社
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松尾大社の御朱印