御所山古墳 - ぶっちゃけ古事記
福岡県京都郡苅田町与原の国史跡・御所山古墳で、町教委が紹介する歴史講座が2014年12月5日、同町富久町の三原文化会館で開催されました。担当学芸員の若杉善満さん(38)が古墳の特徴などを約40人の町民や歴史ファンに説明したと言います。読売新聞が報じています。画像はグーグルアースで、御所山古墳を見たもの。

御所山古墳は、周防灘を望む低台地上に所在し、前方後円形の墳丘は築造当時の姿をとどめ、周濠には水をたたえ、北部九州屈指の規模を誇ります。現在では国道10号線沿いにあり、日豊本線の小波瀬西工大前駅が最寄り駅です。

今までも調査は行われてきましたが、詳細についてはまだつかめておらず、苅田町では2007年度から2015年度にかけて調査を進めており、今回はその中間報告も兼ねた講座だったと言います。

100メートルを超える前方後円墳は全国に約300基あるそうですが、ほとんどは畿内に集中しています。苅田町には御所山古墳と同じような規模で、築造が3世紀までさかのぼるのではないかと言われている石塚山古墳があります。3世紀-5世紀と、比較的長期間に、この当たりに強大な権力が存在し続けたことを示唆すると言います。

2015年度までの調査、その報告が今から楽しみですね。

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