・所在地:大阪府藤井寺市青山2丁目

・時 期:5世紀中頃
・時 代:古墳時代中期
・形 状:円墳
・特 徴:-
・指 定:国の史跡

【概要】
古市古墳群に属する、径65メートルの円墳で、墳丘の南西部分には、幅25メートル、長さ17メートルの方形の突出、造出しを持っている。青山1号墳とも。

周濠があり、濠の調査では、円筒埴輪や家・衣蓋・盾・靫・馬・人物形などの形象埴輪が見つかっている。5世紀中葉の築造と考えられる。

青山住宅を造成する際に大阪府教育委員会が昭和53年(1987年)に発掘調査を実施。この調査では、前方後円墳1基、方墳4基が見つかっている。新たに見つかった5基の古墳は、青山古墳を1号墳として、青山2~6号墳と名付けられた。これらをまとめて青山古墳群としている。5世紀中葉から末期にかけてと思われる。

青山1-6号墳は東と西の大きく二つのまとまりに分けられる。東のまとまりは1号墳→4号墳→2号墳の順、西のまとまりは、6号墳→5号墳→3号墳の順に築造されたことが分かっている。

以上について、5世紀中葉から末葉にかけて二つの集団の長が3世代にわたり、一定の共通の空間の中で古墳を造り続けた結果であると考えられている。この二つの集団はお互いに親密な関係にあったことも想定されている。

藤井寺市教育委員会が平成11年(1999年)にこの古墳の東側で実施した調査でも新たに円墳が見つかり、青山7号墳とされた。

なお、青山古墳群の南側の羽曳野市域では軽里古墳群があるが、立地から考えて、二つの古墳群は相互に関連づけて考える必要があるとされる。

世界遺産への登録を進めている百舌鳥・古市古墳群のリストにおいて、「青山古墳(あおやまこふん)」として、円墳(62m)、NO.F36で設定されている。百舌鳥・古市古墳群のリストにおける古市古墳群のリストも参照。

【関連サイト】
青山古墳 - 藤井寺市

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