・所在地:奈良県天理市柳本町758

・時 期:3世紀末
・時 代:古墳時代前期
・形 状:前方後円墳
・特 徴:-
・指 定:国の史跡

【概要】
奈良盆地の東南部に位置する大和柳本古墳群に属し、台地の縁辺部に立地している。全長130メートル、高さ11メートル。国の史跡。特に行燈山古墳や、その陪塚ともされる大和天神山古墳(いずれも奈良県・天理市)から至近。

1997年(平成9年)から翌年にかけて奈良県立橿原考古学研究所が行った第3次発掘調査で、三角縁神獣鏡33面と画文帯神獣鏡1面が、副葬当時に近い状態で発見された。

後円部の埋葬施設は竪穴式石室で、内法長約8.3メートル、北小口幅0.9メートル、高さ約1.7メートルで、二上山麓の春日山と芝山の板石を持ち送りに積んで合掌造状の天井を作り出している。

戦国時代には古墳に柳本城を築城、江戸時代織田家が城跡に柳本陣屋を構築し柳本藩藩庁とした。現在、天理市によって整備が行われ、柳本公園となっているほか、古墳に隣接して竪穴式石室の実物大模型などを展示する「天理市立黒塚古墳展示館」が設けられている。

【関連サイト】
黒塚古墳 - 天理市

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