大麻と古代日本の神々 (宝島社新書)
・刊行:2014/3/10
・著者:山口博
・出版:宝島社

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天皇家最大のセレモニー・大嘗祭で皇位継承者が身にまとう神衣は大麻製。それにより、皇祖とコンタクトを取り、皇祖から皇位を付託されるのだという。その大麻は、明治以降は阿波の徳島で育成することに決められた。それは、古代祭祀を司った忌部氏が阿波に居住し、大麻を栽培したからだ。

幻術を行った忌部氏は外地産の薬物性大麻種子を持っていたのだ。『古語拾遺』にある忌部氏の神話も、『古事記』『日本書紀』の神話も、神々の世界の天語として、大麻によるトランス状態の中で語り伝えられた。最新の古代史・考古学の成果から古代日本を統べる神々と大麻の秘められた結びつきを明らかにした、古代史ロマン!

本書は、『古事記』『日本書紀』『万葉集』などの文字史料、考古学遺物、伝承などを読み解き、古代日本の神々の祭礼に大麻が欠かせないものだったことを明らかにする、歴史の闇を照らす古代史の一冊です。

日本に幻覚性大麻をもたらしたのは大陸より渡来した忌部氏と考えられていますが、彼らは当初居を構えていた大和の地から、四国に移り住み、さらに安房に移ります。それは、大麻栽培に適した土地を探して彷徨したからだ、というのが著者の説です。

緻密な文献読解はもちろん、実際に現地に足を運び、豊富な取材によって跡付けられたその説は、説得力十分。古代史に一石を投じる一冊です。

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