銀象嵌銘鉄刀(複製品)(大古事記展) - ぶっちゃけ古事記
大古事記展prev     大古事記展next
・銀象嵌銘鉄刀(複製品)(ぎんぞうがんめいてっとう ふくせいひん) 原品は国宝
・大古事記展 - III.古事記に登場するアイテムたち

・熊本県江田船山古墳出土
・原品は古墳時代中期―後期初頭
・国立歴史民俗博物館蔵(原品は東京国立博物館蔵)

茎(なかご)の約3分の2を欠くが、残存の長さは90.5センチの鉄刀。刀の棟の切っ先より74文字の銘文が銀象嵌で記されている。

銘文には、獲加多支鹵大王(わかたけるのおおきみ)に仕えていた典曹人(てんそうじん、文官)の无利弖(むりて)がこの刀を作ったこと、この刀を有する者は長寿にして子孫は広く恩を得、支配の力を失うことはないということ、また刀の制作者の名は伊太和、銘文を書いた者は張安であるということが記されている。

埼玉県行田市の稲荷山古墳から出土した金錯銘鉄剣(きんさくめいてっけん)と同様、「獲加多支鹵大王」が雄略天皇のことであるとする説が有力。

西は熊本、東は埼玉で、雄略天皇の名とされる銘文の入った剣が出土していることは、雄略天皇の治世が少なからず活発だったことを示すもの。古事記においては、暴君的に描かれてはいるが、その裏返しとしての、活動的な全国統治の様子がうかがえる。

大古事記展 > III.アイテム > 銀象嵌銘鉄刀(複製品)

【関連記事】
元岡古墳群G6号墳から出土した金象嵌大刀、銘文19字すべて露出、一般公開へ - 福岡市

大古事記展で開幕式 10月18日-12月14日に奈良県立美術館で開催
奈良「大古事記展」の展示内容記者会見 国宝や古社神宝など多数展示予定
10月18日から始まる“語り継ぐココロとコトバ”「大古事記展」の関連イベント情報
10月から始まる奈良「大古事記展」の概要が発表される 「感じる」古事記とは?

大古事記展は2014年10月18日-12月14日に奈良県立美術館で開催
「語り継ぐココロとコトバ 大古事記展 五感で味わう、愛と想像の物語」特設ページ
「語り継ぐココロとコトバ 大古事記展 五感で味わう、愛と想像の物語」公式Facebook