意富多多泥古(おおたたねこ=オオタタネコ)縦480px
【キャラ設定】突然指名されて、祖先のオオモノヌシを祀れと言われた人。普通、最初は戸惑わない? 多分戸惑ったはず。でもそれが世のため、人のため、さらに自分の祖先のため、結局は自分のためになると分かった時、開眼したような感じでしょうか。

意富多多泥古(おおたたねこ=オオタタネコ)縦500px■意富多多泥古(おおたたねこ=オオタタネコ)

第十代崇神天皇の御世の頃の人。祖先はオオモノヌシとイクタマ。

崇神天皇の御世、「人民がほとんど尽きようとする」というひどい疫病が蔓延。困った崇神天皇が潔斎して就寝したら、夢にオオモノヌシが現れて、「疫病はオレの祟り。オレの子孫のオオタタネコに祀らせないと止まないよ」というお告げが。

翌日から崇神天皇、四方八方に急使を飛ばしてオオタタネコを探索。河内之美努村で発見されます。

召されたオオタタネコは、崇神天皇の名と系譜の問いに対して、「オオモノヌシがイクタマと結婚してクシミカタをもうけ、クシミカタの子がイイカタスミで、イイカタスミの子がタケミカヅチノミコトで、その子が私」と答えます。

喜んだ崇神天皇は、オオタタネコを神主として三輪山を祀らせます。現在の大神神社だと思われます。

その他のお祀りを行った崇神天皇の努力もあって、疫病は沈静化。

オオタタネコの登場はここまで。古事記ではその祖先のオオモノヌシとイクタマの馴れ初め、もっと直接的な合体の説話が挿入されています。

「人民がほとんど尽きようとする」という中で崇神天皇に発見されて、請われて神主に就任し、三輪山オオモノヌシを祀って、その沈静化に功績のあったオオタタネコ。日本初の神主かもしれません。その功績は大であり、今では三輪山を祀る大神神社の摂社として、大直禰子神社(おおたたねこじんじゃ)などで祀られています。

なお、オオタタネコの父はタケミカヅチノミコト、おそらくはあのタケミカヅチではないはずです。あのタケミカヅチは高天原で剣から生まれ、その子らは伝えられていないかと。何か関係があるのか?

【関連キャラ】
オオモノヌシ - 祟ると寝取るの神様は三輪山のドン
イクタマ - 三輪山オオモノヌシにゲットされた美女
崇神天皇 - 祟りを祀るの天皇、領土拡張も順調に進展

【一言切り取り】
オオタタネコ「あっ、それオレだわ…」
オオタタネコ「え? 祖先はオオモノヌシさんで…」
オオタタネコ「うーん、イクタマさん天然?」
オオタタネコ「祀れったって…」

【古事記の神・人辞典】
オオタタネコ

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