宇遅能和紀郎子(うじのわかきいらつこ=和紀郎子)縦480px
行為の譲り合い、古事記でもたびたび見られるものですが、このケースほど、何か、特に片方が腹に一物抱えていそうな感じの描写はないような。

父である応神天皇が崩御し、反逆した大山守命を討ち取った和紀郎子が、自分が皇太子であるにもかかわらず、応神天皇の有力皇子である大雀命に皇位を譲った時に放ったと思われる一言。

大雀命もこれを固辞。二人は皇位を譲り合います。海人が天皇に届け物をしに都にやって来た時、どちらに行けばよいか分からない、と嘆いた説話が古事記に記載されています。結局和紀郎子が早逝することで、大雀命が即位します。仁徳天皇です。

【この一言の出典】
ものを持っているとうれしいはずなのに、嘆く海人 応神天皇亡き後の混乱

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13.応神天皇 - ぶっちゃけ古事記のカテゴリ

仁徳天皇「どぞ、どぞ」

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【古事記の神・人辞典】
和紀郎子