波多毘能大郎子(はたびのおおいらつこ)またの名を大日下王(おおくさかのみこ=オオクサカ)縦480px
本当にこの時は何の憂いもなし、という状態。ただそうしたものは長く続かないですね。人の世は悪意に満ちている場合もあるので、気を付けるにしかず。

仁徳天皇の皇子オオクサカが、安康天皇の使者・根臣から、妹のワカクサカを、安康天皇の弟である大長谷命(後の雄略天皇)に嫁に貰い受けたいという話を聞き、大喜び。使者の根臣には安康天皇への贈り物として、宝石のたくさんついた冠も持たせたし、何の憂いもなし。

自身は允恭天皇皇女ナガタノ(安康天皇の姉)を嫁にもらい、マヨワという子をもうけている。今度妹のワカクサカが有力皇子とされる大長谷命に嫁げば、一家万々歳。そんな際にオオクサカが放ったと思われる一言。

この後、事態は急速暗転。幸せを継続できたのはワカクサカだけだが、ワカクサカも旦那予定者の大長谷命に、可愛い甥っ子だったマヨワが殺されることに。

【この一言の出典】
佞臣の讒言を信じて忠臣を殺した安康天皇は、連れ子に仇討されて果てる

オオクサカ - ぶっちゃけ古事記のタグ
17.安康天皇 - ぶっちゃけ古事記のカテゴリ

安康天皇「ふんふんふん、まだ美人の姉が。。。」

オオクサカ「おおっ、この日のために大事に育ててきました」
オオクサカ「えっ、なぜ? なぜなんだ~」

【関連キャラ】
オオクサカ - 日本史上初の讒言による冤罪で処刑される
ナガタノ - 復讐鬼マヨワ(7歳)の母は穏やかな姫
マヨワ - 七歳の天皇暗殺犯 激情かつ冷静な皇子
ワカクサカ - 暴君・雄略を馭するほどのほっこり姫
雄略天皇 - 古事記後半の主役は、傍若無人な暴君
安康天皇 - 近親相姦を糾弾して皇位に就くも暗殺される

【古事記の神・人辞典】
オオクサカ