穴穗命(あなほのみこと=安康天皇)縦480px
まあ、不安はもっともかも、ですが、これが唯一の古事記における安康天皇の肉声。それほど強烈な不安、ということは、その裏には強烈な後ろめたさがあったはず。美人の人妻の姉ナガタノの奪取計画、とか。

念願の美女である姉ナガタノを後宮に容れ、皇后に据えた安康天皇。実姉を皇后に据えるという、前代未聞、空前絶後の施策を行い、自身は幸せの絶頂にあったものの、安康天皇には一つ気がかりが。

ナガタノの膝枕で、ナガタノに自身の不安を吐露した時のセリフの一節。

いずれ、ナガタノの連れ子であるマヨワが、安康天皇こそが、自身の実父オオクサカを葬った仇と考えるのではないか、という不安。マヨワはまだ七歳だからいいが、大きくなったらいずれ、、と考えていたのでしょう。

このやり取りを床下で聞いていた人がいました。これを聞いたことで、即アサシンと化すマヨワです。

【この一言の出典】
佞臣の讒言を信じて忠臣を殺した安康天皇は、連れ子に仇討されて果てる

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17.安康天皇 - ぶっちゃけ古事記のカテゴリ

ナガタノ「しあわせよ…だ・け・ど…」
マヨワ「ふーん、そういうこと…」

安康天皇「ぐふっ、何者? マヨワ…?」

【関連キャラ】
安康天皇 - 近親相姦を糾弾して皇位に就くも暗殺される
ナガタノ - 復讐鬼マヨワ(7歳)の母は穏やかな姫
マヨワ - 七歳の天皇暗殺犯 激情かつ冷静な皇子
オオクサカ - 日本史上初の讒言による冤罪で処刑される

【古事記の神・人辞典】
安康天皇