天窟神楽図(大古事記展) - ぶっちゃけ古事記
大古事記展prev     大古事記展next
・天窟神楽図(あめのいわやかぐらず)
・大古事記展 - I.古代の人々が紡いだ物語 「創」 アマテラス

・富岡鉄斎
・明治時代、富岡鉄斎(1837年-1924年)
戸隠神社

・「富岡鉄斎」に関する商品をアマゾンで探す

アマテラスが天岩戸に隠れ、世界が闇に包まれた時、天岩戸の前で、かがり火をたいて、アメノウズメが舞い踊っている。周囲の神々が踊りにあわせて伴奏している。外の騒がしさを訝しんだアマテラスが、天岩戸を少し開きかけ、そこをチャンスとばかりにアメノタヂカラオがより広くこじ開けようとしている。

富岡鉄斎は、幕末から大正にかけての学者であり、画家。奈良の石上神宮の神官なども務めたという。本作を伝えている戸隠神社(滋賀県大津市)のご祭神がアメノタヂカラオ。

天岩戸が、いわゆる岩窟ではなく、家屋にある門のような形に描いているのも特徴。確かに、岩だと、いくら神話的怪力でも、閉じたり開いたりは大変そう。アマテラスが自主的に少し開けることになるが、女神が岩の扉をちょっと開ける、というのもイメージしにくい。

岩戸神楽図でははっきりしなかった、賢木(さかき)を根ごと掘り起こし、枝に八尺瓊勾玉と八咫鏡と布帛をかけ、御幣として奉げ持ったフトダマらしき神がこちらでははっきりと描写されている。

大古事記展 > I.物語「創」 > 天窟神楽図

・「富岡鉄斎」に関する商品をアマゾンで探す

【関連記事】
ホトに始まり、ホトに終わった天岩戸隠れ - タタラで読み解く古事記・女陰の謎
【古事記の傾向と対策】続・ホトに始まり、ホトに終わった天岩戸隠れ - 今度は男根も

大古事記展で開幕式 10月18日-12月14日に奈良県立美術館で開催
奈良「大古事記展」の展示内容記者会見 国宝や古社神宝など多数展示予定
10月18日から始まる“語り継ぐココロとコトバ”「大古事記展」の関連イベント情報
10月から始まる奈良「大古事記展」の概要が発表される 「感じる」古事記とは?

大古事記展は2014年10月18日-12月14日に奈良県立美術館で開催
「語り継ぐココロとコトバ 大古事記展 五感で味わう、愛と想像の物語」特設ページ
「語り継ぐココロとコトバ 大古事記展 五感で味わう、愛と想像の物語」公式Facebook