滋賀県の大津市教委文化財保護課は2014年7月30日、同市穴太の穴太遺跡で、ドーム状の横穴式石室を持つ6世紀後半の古墳1基が見つかったと発表した。構造から渡来人の影響を受けていたことが推定されるという。読売新聞が報じています。

古墳は直径十数メートルの円墳とみられ、石室は長さ約3.6メートル、幅約2.4メートル。基底部の石積みが高さ約1メートルまで残り、上に行くほど内側が狭くなっているということです。残った石積みの形状から、直方体が一般的な国内の石室と異なり、天井部が丸みを帯びたドーム状だったとみられ、大陸の影響がうかがえるようです。

大津市は東に琵琶湖を抱え、西は山岳地帯。南北に長く市街地が広がっています。穴太を含む、大津市西部の山手には南北6キロにわたって渡来系氏族の古墳群が密集し、約1000基の古墳があるとされます。今回見つかった石室は標高100メートル前後の場所にあり、最も低地に当たるといいます。

今回同時に、穴太遺跡の北2キロほどにある南滋賀遺跡で、9メートル四方の規模だったとみられる大壁建物跡が見つかっています。大壁建物は、柱を立てて厚い土壁で塗り固めた建物で、渡来系氏族の建築技法とされます。付近からは、大陸の影響をうかがわせる土器も出土。渡来系氏族が住んでいたことは間違いないようです。

というか、当時の日本、どこもかしこも渡来系だったはずで、こうした集落があっても何も不思議はないかと。

しかし、やはり物証を固めていく、というのは歴史の真実追求につながっていくことですので、益々の発掘研究を進めていただきたいところです。