阿知吉師(あちきし)

『古事記』に記載のある男性。

第15代応神天皇の頃の百済の人。

百済国王である照古王に命じられて渡来、応神天皇に馬の雄雌各一頭を献上した。

阿直史らの祖。他に、阿智使主・阿知王などとも表記される。

【主な登場場面】
応神天皇、百済に「賢いヤツがいたら、差し出せや」 ヒト・モノ・カネ動く

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酒人神社 - 当地で酒造した阿知使主の裔の酒人親王を祀る、地名も坂人(さかと)
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安布知神社 - 阿智駅の守護神、阿智神社・戸隠神社とも関係、桃山期に新羅明神
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【阿知吉師を祀る神社】
阿智神社(倉敷市) - 応神朝に帰化した一族が奉斎した蓬莱庭園、日本一の「阿知の藤」
於美阿志神社 - 渡来した阿智使主と後裔の居住地、宣化帝の宮跡、桧隈寺跡