小羽江王(おはえのみこ)

『古事記』に記載のある男性皇族。

父は第15代応神天皇、母はその妃の一人であるイヅミノナガヒメ。第二子。

同母兄にオオハエ、同母妹にハタビノワカイラツメがいる。

オオハエとともに、八幡若宮の宇礼・久礼に比定される場合がある。ただし宇礼・久礼は、若宮四所権現の中の仁徳天皇(大雀命)・和紀郎子(宇治皇子)の妹とされ、女神とされるので、性別が合わない。

【主な登場場面】
応神天皇、都が不穏で棺の中に入って大和に帰国 反乱軍を騙し討ちで討伐

【オハエを祀る神社】
蒲生八幡神社(姶良市) - 和気清麻呂の杖が化した「日本一の大楠」、島津義弘による崇敬
琴弾八幡宮 - 源氏の崇敬と378段の参道、大祭では9台の太鼓台が集結して勇壮さを競う
若宮八幡社(杵築市) - 敦実親王お手製の若宮四柱尊像を京から遷座、御田植祭や若宮楽
若宮八幡神社(豊後高田市) - 日本三大裸祭り「川渡し神事」と大松明、ホーランエンヤ

田染元宮八幡社 - 平安期に創建された宇佐神宮の荘園「田染荘」の神、田染三社の「一宮」
田染二宮八幡社 - 南北朝期創建、湍津姫命を祀る宇佐神宮の荘園「田染荘」の鎮守二の宮
田染三宮八幡社 - 市杵嶋姫命を祀る宇佐神宮荘園「田染荘」鎮守、「三の宮の景」が有名