天火明命(あめのほあかりのみこと)

『古事記』に記載のある男神。

アマテラスの息子であるアメノオシホミミと、タカミムスヒノカミの娘であるヨロヅハタトヨアキツシヒメの子で、ニニギの兄。

尾張国造の祖とされ、後年、第12代景行天皇の皇子ヤマトタケルの妃の一人であるミヤズが出ている。

『古事記』に記載はないが、ニギハヤヒと同一神、同一人物とされる場合がある。

【主な登場場面】
どこまでも降臨したくない息子にアマテラス「じゃあ、孫にすっか」

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【アメノホアカリを祀る神社】
籠神社 - 国宝「海部氏系図」を伝えるもう一つのアマテラスの系譜、元伊勢の一つ
真清田神社 - “尾張”発祥の祖神を祀る、一族名が国名となりミヤズヒメなどを輩出
絹巻神社 - 応神皇子・大山守命の采配で創祀された、但馬開拓の「海部直」ゆかりの古社
木嶋坐天照御魂神社 - 「蚕の社」として知られる祈雨の神、京都三鳥居の珍しい鳥居も
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岩屋神社(京都市) - 陰陽二つの巨巌、ニギハヤヒとその両親神を祀る、縁結びなどの神
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山辺御県神社(西井戸堂町) - 重文の十一面観音像を祀る観音堂の鎮守か、道長も宿泊
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石作神社・玉作神社 - 二つの式内社が室町期に合祀、玉姫伝説が残る、歴代武将の崇敬社
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孫若御子神社 - 日本武尊の妃の祖神を祀る、熱田神宮の境内摂社で、式内名神大社
青衾神社 - 高座結御子神社の母を祀る、熱田神宮の境外摂社で、式内の古社
木幡神社(館山市) - 景行天皇の時代の創建、安房国司祭に参加、「滝川のびゃくしん」
尾張戸神社 - 東谷山山頂に、志段味古墳群の上に鎮座、尾張氏の祖らを祀る古社
若江鏡神社 - 鏡作による奉斎か、本殿は江戸後期の珍しい構造、10月にだんじり祭り

荒見神社 - 木津川の水禍除けに奉斎か、旧富野村の産土神、近世初頭の本殿
陽夫多神社 - 宣化朝の創建、高松橋、羯鼓踊り・裸々押し・祇園祭など伝統行事
鏡作坐天照御魂神社 - 神鏡制作で試鋳した像鏡を奉斎、鏡作三所大明神、2月御田祭
丹比神社 - 反正天皇ゆかり、後に多治比真人の本貫、明治期に櫟本神社を合祀
河上神社(淡路市) - 室町期に社殿再興、もとは河内明神とも、式内論社の元宮

伊勢寺神社 - 室町期に疫病鎮めの神を勧請、明治期に式内3社など27社を合祀
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潮嶽神社 - 日本唯一、海幸彦が主祭神、ミコ舞、潮嶽棒踊り、獅子舞、潮嶽神楽
高座神社(山南町) - 丹波国造家の祖神、江戸中期の見事な社殿とフジキ、石鳥居
阿麻氐留神社 - 天日神命で天照国照彦火明命の天照神、オヒデリ様・日照権現

天照玉命神社(福知山市) - 「てんしょさん」雨乞いの宮、境内に大スギ
尾針神社 - 社殿背後に磐境、尾張氏の伊福部連、栗岡宮とも呼ばれた式内論社
朱智神社 - 息長氏の地盤に祖神の式内、牛頭天王を京に移した八坂の本宮とも
保内八幡神社 - もとは丹生川八幡宮、境内に周敷神社の式内論社と2本の大クスノキ
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多為神社(津市) - 田井連らの祖の物部小事、正天神社、今は天之穗日命が主神
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村国真墨田神社 - 美濃・尾張一宮を合祀、秀吉ゆかり、10月例祭で木曽川まで御神幸