月読命(つくよみのみこと)

『古事記』に記載のある神。

イザナギが黄泉の国から帰って来て、禊をした時、最後に右目を洗った時に生まれた神。アマテラススサノヲとともに三貴子(三貴神)と呼ばれる。

三貴子に恵まれたイザナギは喜び、アマテラスには高天原を、ツクヨミには夜の食国(をすくに)を、スサノヲには海原を、それぞれ委任した。

これ以降、『古事記』において記述はない。

【主な登場場面】
バツイチ・イザナギ、それでも神産み続けてアマテラス、スサノヲ キター!

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【ツクヨミノミコトを祀る神社】
月讀宮 - 神宮125社、内宮・別宮 アマテラス弟神ツクヨミを祀る別宮第2位の神社
月讀荒御魂宮 - 神宮125社、内宮・別宮 月讀宮に対応してツクヨミの荒魂を祀る
月夜見宮 - 神宮125社、外宮・別宮 ツクヨミとその荒魂を同じ社殿で祀る神社
川原神社 - 神宮125社、内宮・摂社 序列20位の川の神としてのツクヨミを祀る神社
高河原神社 - 神宮125社、外宮・摂社 月夜見宮の右手後方に鎮座する序列10位の神社

月山神社 - 2000メートル級月山の山頂に鎮座する東北唯一の官幣大社、出羽三山
鳥海山大物忌神社 - 東北の火山・山岳信仰の中心、大和政権も重視した出羽国一宮
西寒多神社 - 豊後国一宮、神功皇后が建てた白旗を建内宿禰が祠を建てて創祀
笶原神社(舞鶴市) - 由緒正しい式内社も凋落、元伊勢「吉佐宮」伝承地の一つ
若宮神社(甲賀市土山町) - 商売繁盛、選挙の神様、境内社に元伊勢の皇大神宮

六所神社(松江市) - 国府跡遺構が境内に残る出雲国総社、式内論社で意宇六社の一つ
箱崎八幡神社 - 元は式内「月読神社」、合祀や配祀を繰り返す、筥崎宮が勧請元
二宮神社(浜田市) - 聖武朝の勧請、それ以来の神職 藤原国兼の崇敬以降興隆
魚見神社(松阪市) - 船に魚が飛び込んできたことを喜んだヤマトヒメが創建
月読神社 - 現在は松尾大社の境外摂社、壱岐との関わりが深い社家と御祭神

黄金山神社(涌谷町) - 日本初の金の産出地、東大寺大仏の完成に寄与した式内古社
筑波山神社 - 関東地方屈指の聖地、男体山・女体山の東西峰の筑波山を神体山とする
伊勢山皇大神宮 - 開港場の神宮遥拝所の先例、横浜総鎮守「関東のお伊勢さま」
龗神社 - 法霊神社、法霊山とも呼ばれる、八戸市内で最古の神社 義経北行伝説も
御金神社 - 金色の鳥居、日本で唯一のお金を祭る神社は美濃・南宮大社からの分霊勧請

鳥海月山両所宮 - 源頼義が安倍貞任討伐を祈願し、成就によって創建した武門吉事の宮
羽田神社(気仙沼市) - 行基が創建、義経ゆかり、お山がけ神事や過酷な神輿渡御祭など
稲荷鬼王神社 - 新宿歌舞伎町に鎮座する、「鬼王」の名を持つ日本唯一の除災招福の神
今宮戎神社 - 商売繁盛の神様「えべっさん」、毎年3000人の中から選ばれる「福むすめ」
瓢箪山稲荷神社 - 双円墳の手前に鎮座する、辻占(つじうら)総本社で、日本三稲荷

玉造稲荷神社(大阪市) - 豊臣秀頼の銅像が立つ、大坂城三の丸跡に鎮座する五大稲荷
鳥野神社(直方市) - ニニギやヤマトタケルの伝承、福智山に今も上宮が残る国史見在社
粟井神社 - 6月下旬のあじさい祭で知られる藤目山山麓、岩鍋池の畔に鎮座する名神の古社
須佐神社(有田市) - 紀州スサノヲ祀る、本殿は藩主時代の吉宗の造営、重文などの刀剣
大依羅神社 - 摂津で住吉大社に次ぐ権威、『古事記』にもある依網池の守護神として繁栄

日尾八幡神社 - 孝謙天皇の勅願所として社殿建立、脳・神経痛など東道後神社や展望台
箭根森八幡宮 - 源頼義の悪鬼退治伝承と箭根石のお守り、9月の例大祭は祇園祭の影響も
江田神社(宮崎市) - イザナギの禊、アマテラス・スサノヲら三貴子生誕地、祝詞の発祥
月讀神社(壱岐市) - 壱岐氏の祖神・月読命、同神3柱を祀る、京都月読神社の元宮とも
西奈弥羽黒神社 - 持統朝の創建、戦国時代に本庄繁長が出羽神社を勧請、村上大祭が有名

岩屋神社(明石市) - 成務朝の創祀故事に起源のある「おしゃたか舟神事」が伝わる古社
高知八幡宮 - 南北朝期に創建、山内一豊や歴代土佐藩主の崇敬、明治期から町の氏神に
行縢神社 - 日本武尊が熊襲征討時に命名した聖なる山、奈良期に熊野を勧請、源為朝も参籠
刈田神社(登別市) - 平安期創祀の北海道最古の神社、明治期に刈田嶺・金比羅を合祀
白糸浜神社 - 舞鶴鎮守府の設置に伴う区画整理で稲荷・蛭子・水無月明神の三神社が合併

浦嶋神社(伊根町) - 京都丹後に伝わる日本最古の浦島伝説、浦島太郎を祀る式内社
月山神社(亘理町) - 龍光寺に祀られた月山大権現、式内・鹿島伊都乃比気神社を合祀
青麻神社 - 平安期創建の青麻・三光神社の総本社、中風封じのご利益、仙台藩主の崇敬
今熊野神社(戸沢村) - 出羽三山の月山への登拝「角川口」、奈良時代発見の今神温泉
麻氐良布神社 - 麻底良山鎮座、『日本書紀』記載の朝倉社、近郷では高神様と尊崇される

阿沼美神社(平田町) - 三島大明神・三島新宮、江戸期に証拠が発見され式内社に認定
山田神社(観音寺市) - 安閑天皇の皇后・山田皇女の御名代地に皇后を祀る讃岐式内社
蒲原神社(村上市) - 平安期の勧請、御神体の筥竪山・鉾立岩が等間隔で並ぶ遥拝所
飯盛神社(福岡市) - 飯盛山鎮座、江戸期の社殿、平安起源の粥占神事、10月に流鏑馬
川口神社(亘理町) - 江戸初期に伊達成実が勧請した稲荷、東日本大震災で被災も復興へ

下立松原神社(千倉町) - 頼朝が祖先の木造と薬師如来像、書写した大般若経を奉納
宗形神社(米子市) - 国史・式内の古社、歴代武将・領主の崇敬、県下有数の宗像古墳群
小川月神社 - 大堰川沿岸に鎮座、一時期は丹波二宮、子供の無事成長を願う例祭
飛澤神社 - 平安期の鳥海山大噴火で創建された式内古社、5月に観音寺祭りで奴振りなど
岩根沢三山神社 - 出羽三山の登山口、秘伝の豆腐「六浄豆腐」、重文の社殿と太々神楽

大日神社(白井市) - 年3回の「七次の大日神楽」、源平時代の名馬・生食の伝承が残る
五所神社(長井市) - 飛鳥朝開山の強盛誇った朝日修験、8月に長大・勇壮な黒獅子舞
柏神社 - 羽黒神社と八坂神社を合祀、昭和に現社号に改称、初詣や節分は賑わう
湯殿山神社(西川町本道寺) - 空海の遺訓「湯殿山へと通ずる本道」口ノ宮、仏足石も
白子神社 - 白蛇を祀る縁結びの神社、珍しい屋内での御田植祭と江戸期の社殿

高御祖神社(壱岐市) - もとは熊野の地に坐した熊野権現、江戸期に式内査定で現社号に
勝日高守神社 - 神話の里、富田月山の山頂に鎮座する富田城の鎮守、尼子氏の崇敬
月讀神社(京田辺市) - 平安期の創祀、幕末に石清水八幡宮が避難、大住隼人舞が復興
大井神社(亀岡市) - 鯉の伝承と禁忌、丹波の語源「丹の池」、平安期以来の競馬と立花
稲木神社(江南市) - 稲木別が祖神を奉斎、尾張藩の崇敬、江戸期からの「お天道さん」

片山八幡神社 - 継体朝の創建、尾張藩主の崇敬受けて再興、例祭は10月第4日曜日
羽黒三田神社 - 泉が湧き出る穴澤、平将門の子や裔にゆかり、羽黒山大権現・穴澤大神
天照神社(我孫子市) - 日本武尊や景行天皇の伝承、伊勢の相馬御厨、7カ村の産土神
別小江神社 - 安産の神として代々崇敬、江戸期は「六所明神」、加藤清正の石など
神南備神社 - 北に京都市内を一望、標高221メートルの甘南備山山頂、一休も登拝

泊神社(加古川市) - 天岩戸の鏡の一つが泊まった地、宮本伊織が寄進した社殿や灯篭
鳴海八幡宮 - 室町時代には大木だった御神木の大楠、10月中旬に例祭で神輿渡御
舞子六神社 - 播州明石郡山田村の総鎮守である六社大明神、10月ふとん太鼓の巡行
賀蘇山神社 - 石裂山南麓、尾鑿山山頂を遥拝、神代杉と黒ダルマ、9月に獅子舞
諏訪大神社(甲斐市) - 倭建命が創祀した倭文神社、武田信玄が再建、諏訪神を勧請

賀茂春日神社 - 創祀は賀茂社が欽明朝、春日社が文武朝、信玄の歌、家康の寄進
御形神社(宍粟市) - 『播磨国風土記』の故事、室町期本殿が重文、百人一首絵馬
泉神社(日立市) - 『常陸国風土記』記載の大井、湧泉が神格化、当屋祭やささら
有賀神社(水戸市) - 式内論社、「虫切りの神」11月に御神体が移動する磯渡御
高峯神社(加西市) - 往古は山頂の五社大明神、「崇健」から社名変更、10月に屋台

蚕影神社(つくば市) - 全国にある蚕影神社の総本社、金色姫の伝説、養蚕業とともに
阿佐ヶ谷神明宮 - 都内最大級の伊勢勧請の神社、豊富な授与品、唯一の厄除け祈祷
鹿島神社(鳥谷野) - 『万葉集』などにも歌われた鳥谷野、正一位の式内論社
大國玉神社(松阪市) - 神宮へ若菜を供する若菜御薗の御厨、式内含む八社を合祀
魚海神社 - 魚が自然と集まって船に飛び込んできて倭姫命が喜ぶ、昭和に復社

笶原神社(南あわじ市) - 式内、鎌倉期まで一社、現在は東宮・西宮、4月だんじり
二十五柱神社(松阪市) - 明治に式内含む25社合祀、定説以外の式内も、論社も多数
伊勢寺神社 - 室町期に疫病鎮めの神を勧請、明治期に式内3社など27社を合祀
丹生神社(多気町) - 縄文からの丹生鉱山、祈雨・祈晴の神、神宮古材と伊勢椿
六所神社(半田山) - 朝日山の中腹、旭日に面する波多村の式内論社、芭蕉句碑

浜松八幡宮 - 式内・許部神社、徳川家康が助けられ庇護、「浜松」地名起源の松
阿波山上神社 - 粟河とも呼ばれた那珂川、飛鳥末期に大杉に神が降臨、大山草案跡
深江稲荷神社 - 垂仁朝に大和から笠縫氏が移住、奈良期に稲荷勧請、秀頼が改築
氷川神社(高田) - 貞観年間に勧請、在原業平も参拝「男体の宮」、1月御奉射祭
薪神社 - 天神社と八幡宮が合祀、甘南備山頂の月読神の影向石、能楽発祥の地

大原神社(福知山市) - 昭和前期まで使用された産屋(うぶや)が現存する安産の神
常盤台天祖神社 - 祭祀は古墳初期から? 旧上板橋村の鎮守、9月渡御、12月熊手市
三光神社 - 真田丸跡、真田幸村像と11月に真田まつりで「真田の抜け穴」公開
神明社(横浜市保土ケ谷区) - 榛谷御厨八郷の総鎮守、天照太神宮と豊受大神宮
一言主神社(常総市) - 平安期に大和を勧請、三岐の竹、9月に伝統の花火祭り

狩山八幡宮 - 式内論社・月根尾神社を合祀、11月に頭神事式、古式の相撲神事
宅宮神社 - 「大きな港」、式内唯一の大苫邊尊、8月に平安末以来の神踊り神事
月見岡八幡神社 - 義家植樹伝承、もとは月読命などを奉斎、昭和に合祀した落合富士
高靇神社(龍神社。福山市) - 式内・国高依彦神社を相殿に祀る、福山藩主の崇敬
十二所神社(穴吹町) - 『阿波志』が式内・伊射奈美神社に比定、江戸初期の棟札

西照神社 - 月読尊が田寸津姫命を派遣した大滝山、空海ゆかり、狼撃退の狛犬
関神社(亀山市) - 鈴鹿山麓七郷総社の笛吹大神社、熊野神社、「関の山」夏祭り
西奈彌神社 - 気比大神「よき背の波かま」、9月に屋台・おしゃぎりの瀬波大祭
倉賀野神社 - 崇神朝の創祀のクニタマさま、「飯玉縁起」飯玉大明神、飯玉さま
奴可神社 - 平安初期の奉斎が起源、もとは爾比都売神社、比婆荒神神楽の奉納

六所神社(浜松市堀谷) - 長師の里の長谷六所大明神社で式内・長谷神社の論社
薮田神社(南丹市) - ヒタヒノモリのヒタヒ神、現在は境内社か、クロガネモチ
大江神社(八頭町) - 平安期から続く大江氏の崇敬、因幡二宮とも、式内三座
山名神社(森町) - 飛鳥朝創祀、室町期に天王寺から伝わった舞楽、7月天王祭
矢田八幡神社 - 丹波道主命の命で物部祖神を奉斎、奈良期に八幡を勧請、式内論社

伊也神社 - 丹波道主命が創祀、近世には稲荷社、江戸後期に復興、明治に認定
皇足穂命神社諏訪社合殿 - 三韓征伐時に諏訪を皇足穂ノ宮に勧請、江戸前期本殿
大伴神社(佐久市) - 馬に乗って降臨した神、最大の官営牧場に発展、8月榊祭り
石積神社(河辺町石立) - 巨岩を祀る石立明神「いしたてさん」、天智朝再興
小丹神社 - 景行朝の勧請、高波と洪水で二度の遷座、藤堂高次ゆかり鶴宮を合祀

【主な御神徳(ご利益)】
五穀豊穣、農業・暦法、豊漁守護・水難除け

【パズドラ】 
No.140ヨミ
No.141ツクヨミ
No.989夜刻武神・ツクヨミ
No.990夜想詠神・ツクヨミ