黄泉醜女(よもつしこめ)

『古事記』に記載のある女神(と思われる)。

黄泉の国の鬼女。古事記原文では「豫母都志許賣」、つまり「予母都志許売」。黄泉の国におけるイザナギの逃走劇、イザナミの追撃劇の第一幕を飾る。

恐ろしい顔をしており、一飛びで千里(約4000キロメートル)を走る足を持つ、とされる。イザナミが「覗くな」と言ったのに覗いて、イザナミの黄泉の国の住人としての姿に驚いて逃走したイザナギを捕まえるため、ヨモツシコメにイザナギを追わせた。

イザナギは逃げながら蔓草で出来た髪飾りを投げつけた。すると、そこから山葡萄の実が生えた。ヨモツシコメはそれに食いつくも、食べ終わると再びイザナギを追いかけた。

次にイザナギは右の角髪から湯津津間櫛(ゆつつなくし)を取り、その歯を折って投げた。すると今度はタケノコが生えてきて、ヨモツシコメはまたそれに食いついた。

その間に、イザナギは黄泉醜女から逃げ切ったという。

第二幕の逃走劇・追撃劇は、イザナミの体に宿した八雷神と黄泉軍。第三幕は、イザナミ本人。

【主な登場場面】
黄泉の国での運命の再会も、ソッコー離婚! 毎日人間殺すと呪う妻に、夫は…

【関連キャラ】
ヨモツシコメ - 腹空かせすぎ?な黄泉の国の超人