津島(つしま)

別名は天之狭手依比売(あめのさでよりひめ)。

『古事記』に記載のある女神。

イザナギ
イザナミによる国産み、島産みで六番目に生まれた、対馬のこと。

イザナギとイザナミの国産み、神産みにおいて、立て続けに生まれた八つの島を総称して、大八嶋国(おおやしまのくに)という。

大八嶋国(おおやしまのくに)
アハヂノホノサワケノシマ - 淡路島
イヨノフタナノシマ - 四国。四つの顔は、エヒメイヒヨリヒコオオゲツヒメタケヨリワケ
オキノミツゴノシマ - 隠岐島
ツクシノシマ - 九州。四つの顔は、シラヒワケトヨヒワケタケヒムカヒヨトジヒネワケタケヒワケ
イキノシマ - 壱岐島
・ツシマ - 対馬
サドノシマ - 佐渡島
オオヤマトトヨアキツシマ - 本州

【主な登場場面】
イザナギとイザナミの国産み、島産み 日本の誕生は淡路島から

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【ツシマを祀る神社】
島大國魂神社(豊) - もとは素盞嗚尊の行宮、立ち入り禁止の聖地・白水山に鎮座
那祖師神社 - 島大國魂神社・素盞嗚尊と若宮神社・五十猛命の親子神を合祀
國本神社 - 式内論社の説も、国史記載の式外社か、対馬の根本の神を奉斎
津島部神社 - 津島の女神を奉斎、大坂夏の陣で焼失、江戸期には大宮天満宮

都々智神社(郷崎) - 今里、郷埼灯台近くの郷埼大明神、尾崎の同名神社の本宮か
都々智神社(尾崎) - 満潮時に海に沈む海中鳥居、本宮の郷崎の里宮・遥拝所
敷島神社(対馬市) - 加志の海には島が多いが、村の奥の山手にある「敷島」
志賀島神社(対馬市) - 神功皇后が凱旋の際に休息して阿曇磯良に暇を与えた地