愛比売(えひめ)

『古事記』に記載のある女神で、淡路島(アハヂノホノサワケノシマ)に次いで、イザナギイザナミの順調な国産み、島産みが始まってから二番目にできた、大八嶋国(おおやしまのくに)の一柱イヨノフタナノシマにあったとされる四つの顔の一つで、伊予国、つまり現在の愛媛県。

四つの顔のうち、もう三つはイヒヨリヒコオオゲツヒメタケヨリワケ。それぞれ現在の香川県、徳島県、高知県。

大八嶋国(おおやしまのくに)
アハヂノホノサワケノシマ - 淡路島
イヨノフタナノシマ - 四国。四つの顔は、エヒメ、イヒヨリヒコオオゲツヒメタケヨリワケ
オキノミツゴノシマ - 隠岐島
ツクシノシマ - 九州。四つの顔は、シラヒワケトヨヒワケタケヒムカヒヨトジヒネワケタケヒワケ
イキノシマ - 壱岐島
ツシマ - 対馬
サドノシマ - 佐渡島
オオヤマトトヨアキツシマ - 本州

【主な登場場面】
イザナギとイザナミの国産み、島産み 日本の誕生は淡路島から

【エヒメを祀る神社】
伊豫豆比古命神社 - 全国唯一神名が県名になった「愛媛」の神を祀る、通称・椿神社
伊予神社(松前町) - 愛媛開拓の祖・孝霊天皇の皇子を祀る古社、源義経や河野氏の崇敬
伊予神社(伊予市) - 付近には弥生遺跡が分布する式内名神大社の論社、河野氏の崇敬
飯積神社 - クヌギが繁茂した津の櫟津稲荷大明神、10月に11台の新居浜型太鼓台を奉納