■円野比売命（まとのひめのみこと）

皇后サオが兄と運命を共にした後、新しい皇后を迎える必要があった垂仁天皇。

サオが亡くなる前に指名させた女のほか、4人姉妹を娶ることに。そのうちの二人がブサイクだったので、垂仁天皇「そこのブサイク2人、実家に帰って」と容赦なくぶった切ります。

そのうちの一人が、マトノ。しかし、似た話が前にもあったような。。

天孫ニニギのイワナガへの仕打ちとそっくりです。

イワナガの時とは違い、マトノは傷心、自殺も考えるという描写があります。まあ、はっきりそこまで言われて、しかも姉妹の中で比べられちゃー、立つ瀬がない。

結局、自殺はできなかったのですが、実家に帰る途中、事故で亡くなってしまいます。

垂仁天皇はその後、常世の国に人を派遣してフシギの木の実を得ようとしますが、その使者が戻ってくる頃には亡くなっていました。

これが因果譚になっているかどうかは不明。

イワナガは一説にはスサノヲとクシナダの子と結婚し、オオクニヌシへの系譜を担う女性と同一神ともされ、その意味でも救われますが、このマトノ、あまりにも救いがなさすぎ。

ちなみにマトノの姉がサオ亡き後に垂仁皇后となる比婆須比売命（ひばすひめのみこと）。この皇后は垂仁との間に、ヤマトタケル説話で登場してくるヤマトタケルの叔母・ヤマトヒメをもうけます。

【関連キャラ】
・垂仁天皇 - 皇后をNTRされ、救われない姫を誕生させる
・イワナガ - 天孫ニニギにブサイクと言われる姫
・ヤマトヒメ - 慈愛溢れるヤマトタケルの叔母は初代斎宮

【関連記事】
・【古事記を彩る姫たち】マトノ - ブサイクと言われ傷心、自殺を図る　救われない姫
・4人姉妹まとめて嫁取りの垂仁天皇「ブサイク2人、実家に帰って」で傷つく女心

・山田大山古墳群で県内最古級のT字形・横穴式石室が見つかる - 兵庫・丹波

【パワースポット】
・羽束師坐高御産日神社 - これ以上悲惨にはなれない姫に思いを馳せ、運気向上！

【一言切り取り】
・マトノ「あまりひどいこと言わないで」
・マトノ「恥ずっ、わたし、死にます…」
・マトノ「傷心…、あっあっあっ…」

【古事記の神・人辞典】
・マトノヒメ

【関連カテゴリ】
・10.垂仁天皇

【外部ページ】
・マトノ - Twitter
・マトノ - Pixiv
・マトノ - Facebook

・ぶっちゃけ古事記のキャラ図鑑の索引