沙本毘売命(さおびめ=サオ)縦480px
【キャラ設定】義兄にNTRされたにもかかわらず垂仁天皇から愛され続けたという点、ただやっぱり優柔不断さが二人の男を狂わせたという影の部分、これらを統合させてみました。

沙本毘売命(さおびめ=サオ)縦500px■沙本毘売命(さおびめ)

垂仁天皇の皇后。兄サオビコに、「オレと天皇、どっちが好き?」と聞かれ、思わず「お兄様」と答えたために、兄から「じゃあ、天皇殺ちゃって」と言われる。

膝枕している天皇を何度か殺そうと思ったが果たせず、涙が溢れる。その涙が落ちて、天皇は目を覚め、サオから事情を聴く。

皇后を義兄にNTRされ、かつ反逆をたくらまれていると知った天皇は激怒、兵を起こし、サオ兄を攻める。サオ兄も稲の城を築いて徹底抗戦。

籠城し天皇の軍に囲まれたサオ兄を見捨てられないと思ったサオは、天皇の宮殿から抜け出して兄のもとに駈け出す。

兄妹愛に生きる覚悟を決めたサオ。籠城中に出産、これが火中出産とされています。天皇に「あなた様の子だと思うのならお育てください」と預ける。火中出産といえば、天孫ニニギの妻サクヤちゃんの誓約が有名。

兄との間の子の可能性を否定できない中で、垂仁天皇はサオの子を引き取る覚悟を決め、その子の引き取りの際に、サオも一緒に連れ出そうと考えるが、それを読んでいたサオが対策を講じ、サオの奪取には失敗。

垂仁天皇は子の名前(ホムチワケ)や、子育ての方法や、「オマエの後の添い寝相手、誰がイイ?」などサオに後事について問いただした後サオ兄を攻めたてる。サオも兄とともに果てる。

【関連キャラ】
垂仁天皇 - 皇后をNTRされ、救われない姫を誕生させる
サオビコ - 妹に天皇暗殺を教唆、兄妹愛に殉ずる
ホムチワケ - 父は誰?しゃべらない皇子のイミフ顛末

【関連記事】
【古事記を彩る姫たち】サオビメ - 優柔不断が乱を招く 天皇より兄妹愛を取った姫
義兄に皇后を寝取られた垂仁天皇、反逆され討伐するも子どもは「育てます!」

【古事記紀行2014】(9)垂仁天皇の最初の皇后サオビメゆかり、伝承地の狭岡神社

【一言切り取り】
サオ「どっちにしようか、ま・よ・う」
サオ「ダメッ、やっぱりできない…」
サオ「んんっ、やっぱり見捨てられない」

【古事記の神・人辞典】
サオビメ

【関連カテゴリ】
10.垂仁天皇

【外部ページ】
サオ - Twitter
サオ - Pixiv
サオ - Facebook

ぶっちゃけ古事記のキャラ図鑑の索引