歌い手：仁徳天皇
出　典：女に振り回される仁徳天皇、でも国内に瑞兆　聖天子逸話も伊達ではなかった？
章立て：14.仁徳天皇

珍しく女絡みではない仁徳天皇の回で、仁徳天皇が歌った歌。

酒宴を催すために訪れた日女島（ひめしま）で雁が卵を産んでいるのを見て、側近の建内宿禰大臣（たけうちのすくねのおおおみ＝建内宿禰）に歌って問うたものです。

雁は秋に北方から日本に飛来し、春になれば故郷（北の国）に帰る渡り鳥。日本に飛来するのは寒さを避けるためだけで、雁の故郷は日本ではなく、基本的に都周辺で卵を産んで子育てすることはありません。

その珍しい光景にぶち当たったので、感極まって詠んだものと思われます。

続く歌が建内宿禰による返答です。

【一言切り取り】
・仁徳天皇「いっやー、めでてえ～な」

※下記は、現代語譯　古事記　稗田の阿禮、太の安萬侶　武田祐吉訳による現代語訳。上のぶっちゃけ訳とも見比べてください。


・【古事記の傾向と対策】古事記に収録されている歌113首の索引、リンク集

【関連キャラ】
・仁徳天皇 - 古事記中盤の主役はやはり女好きの御仁
・建内宿禰 - 応神の本当の父？　波乱呼ぶ伝説的人物

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