島産みgoogle画像検索2.イザナギとイザナミ
2-2.二神の国産み


さて、前置きが長くなった国産みですが、ここからが本番。イザナギが発奮して、二人とも頑張った頑張った。産み落とされた島は下記の通りです。

1.淡路島
2.四国
3.隠岐島
4.九州
5.壱岐島
6.対馬
7.佐渡島
8.本州

以上の八島が最初に生成されたため、日本を大八嶋国(おおやしまのくに)といいます。日本ではやはり「八」が特別な数字であり、特別な言葉なのでしょう。

伊邪那岐神(いざなぎのかみ=イザナギ)縦480pxそれにしても、こういうものは順番=重要度的なところがあってもおかしくはないのですが。。最初が淡路島。うーん、古代から今まで、歴史的に重要な位置を占めたことがあっただろうか。日本にとって、どのあたりが特別なのだろうか。と悩んでしまいます。。

次いで四国です。こちらも日本の歴史を紐解いて、主要な位置を占めることが少ないような。。(全くない、とは言いませんが)

その後九州は除いて、日本海側の島四つ。今では、竹島を不法占拠している韓国が、対馬も韓国領だと言い出し、虎視眈々と侵略を狙っているとかいないとか。ただ、日本は神話の時代から明確にこのあたり、線引きしていたのですね。もちろん、竹島もその際に生成されたもので、れっきとした日本領(古事記にはそこまで書いていませんが)。

伊邪那美神(いざなみのかみ=イザナミ)縦480px最後に本州。日本の大動脈だから最後、なのでしょうか? 一番大きなものを最初にどんと作るというのが普通のような。。ただ、神話時代の本州はおそらく今の東北地方は含まれておらず(観念的に)、最北端は新潟から諏訪にかけてぐらいか、それより少し北ぐらいまでだったかも。

そう考えると、淡路島は四国、本州から九州にかけての、ある意味ではへそだと考えられたのかもしれませんね。

続いて二人が生み出したのが下の六島です。

1.児島半島
2.小豆島
3.周防大島
4.姫島
5.五島列島
6.男女群島

「大八島国」の八島と以上の六島、主なものは全部西日本で、もう決まり。神話時代の日本は完全に西高東低ですね。

神話の編纂者も特に違和感なくまとめているところから見て、古事記編纂当時、政権は西から大和(奈良県)に来たというのは今よりも常識だったかもしれません。あとは時期の問題でしょう。

神世七代の時代、もう少し続きます。

※画像は、「伊邪那岐神と伊邪那美神の島産み」Google画像検索結果のキャプチャー。

【関連記事】
【古事記の傾向と対策】“合体”が多すぎないか、古事記 「だが、それがイイ!」
飯神社 - 『古事記』国産みに記載される讃岐そのもの国魂神を祀る式内古社、獅子舞など
津島部神社 - 津島の女神を奉斎、大坂夏の陣で焼失、江戸期には大宮天満宮

【関連キャラ】
イザナギ - 日本のとーちゃんはオクテだった?
イザナミ - 自分から男を誘う積極的な女神
オオゲツヒメ - 徳島県、スサノヲに惨殺される食の女神

【古事記の神・人辞典】
イザナギ
イザナミ

大八嶋国(おおやしまのくに)
アハヂノホノサワケノシマ - 淡路島
イヨノフタナノシマ - 四国。四つの顔は、エヒメイヒヨリヒコオオゲツヒメタケヨリワケ
オキノミツゴノシマ - 隠岐島
ツクシノシマ - 九州。四つの顔は、シラヒワケトヨヒワケタケヒムカヒヨトジヒネワケタケヒワケ
イキノシマ - 壱岐島
ツシマ - 対馬
サドノシマ - 佐渡島
オオヤマトトヨアキツシマ - 本州

キビノコジマ - 児島半島
アヅキジマ - 小豆島
オオシマ - 周防大島
ヒメジマ - 姫島
チカノシマ - 五島列島
フタゴノシマ - 男女群島

前へ | 目次 | 次へ